あれから3度目・・・・・



彼女たちの行動




あの日以来、萩野さんからはずっと凝視されたり、周りにいたりしている。
それからというもの、ちゃんたちと一緒にいることが少なくなった。
ましてや初めての友達になってくれた、河村君にも話し掛けれない。
2回目の時は、人数も増えていてどうやら乾君、大石君、不二君、菊丸君、そして手塚君ファンまで集まった。
そして今日が3回目・・・・・


『ねぇ、あたしたちの話ちゃんと解ってるのよね?』
『もしかして解っててそんなことしてるの?』


「だから誰もそないなこと言ってへんやろ?変な言いがかりは止めて」


さん・・・いくら四天王と一緒だからって馴れ馴れしくしないで』
『そうよ。手塚君たちだって貴方と一緒だと困ってるのよ』


「そんな事・・・・」

いつもと同じようなことばかりいっている彼女たちに私たちはもう呆れ果てていた。



『そろそろ四天王たちからも離れてもらおうかしら・・・』
ちゃんたちから離れてと言われ、さすがに頭にきた。

「そないなこと、あんたらには関係ない!!」

『でも四天王といるってことは手塚君たちに近づくってことと同じなのよ・・・』
彼女たちの言っていることは正論。だけど・・・・

「それはちゃんたちが彼女だから・・・だから私たちは何も・・・」

『口答えしないでくれる?』
そう言い、私の腹に拳が当たる。
深いところを衝かれ、蹲ってしまった。

「あんたら、結局暴力かいな」

『私たちに誓えばいいのよ・・・『2度と手塚君たちに近づきません』ってね・・・
 そうしたら暴力なんてしないわよ・・・』

そういい今度はちゃんの顔を叩いた。


私たちの姿を見笑っている彼女たちの後ろからドアが開いた。



バンッ!!



ドアの音に、全員が視線が向けられる。

「貴方達・・・何をやってるの?」
さん・・・』
現われたのはちゃん。ちゃんの顔を真っ青にする女生徒が半分いた。
だけど後半分は、ちゃんを睨みつけた。
『あんたには関係ないことよ。帰ってくれる?』
「そうも行かないわ・・・そこに蹲ってる2人は私の友人なの。返してもらえるかしら?」
1人の女生徒は思いっきり彼女を威嚇する。
その後ろで、真っ青な顔をした彼女達がなにやら話していた。

『どうしよう。さんにばれちゃったよ・・・』
『2年前の契約、破ることは出来ないもんね・・・』
『それに・・・今じゃ生徒会役員だし・・チクられたら停学ものだよ・・・』
『さ・逆らえない・・・』



その話を聞いた彼女は・・・
『ちょっと・・・なにコイツみたいなのにビビッてるわけ?冗談じゃないわ・・・
 萩野。あんたも何か言ったら?』

彼女は河村ファンと名乗った萩野さんに問いかけるが、彼女も青い顔をしていた。
『で・でも・・・・』
『さっきの勢いはどうしたのよ!!』
『だって・・・・四天王には・・・・』



彼女達が騒いでいる隙に、ちゃんがにきた。
ちゃん。大丈夫?」
「あたしは頬を叩かれただけやから、大丈夫やけど・・・」
ちゃん。痛む?」
私が押えているお腹に手を置くと、ビクッと反応してしまう。
「動かせへんね・・・」
「うん・・・、あとでこのこと話してよ」
「わーった・・・」

『もういい!!あたし1人でもやるから!!』
そう言いきり、私たちをギロリと睨みつけた。
『四天王だろうが、Princessだろうが関係ないわ・・・・あんたみたいなの・・・・』
「何が言いたいの?」
ちゃんが1トーン低く問いかけると、彼女は鼻で笑いこういった。
『あたしはね、あんた見たいなのが手塚君たちといるのが気に食わないの。
 別れてくれない?』

その言葉にちゃんは、ため息をついた。
『な・何よ!!あたしをバカにしてんの!?』
ため息にカッと着たのか、怒鳴り始める。
「そんな事無いわ・・・ただね・・・」
『何よ・・・?』
「またか・・・って思っただけ・・・それより貴方、外部から来た生徒ね?」
『そうよ、それが何よ?』
「別に・・・確かめたかっただけ・・・それと言っておくけど、国光と別れるなんてさらさら無いから」
ちゃんがそういうと、彼女はまだ認めないという顔をする。
『あたしは認めない・・そんな事・・・絶対別れるまで纏わりついてやる』
「まるでストーカーね・・・もし別れたとしても、国光はすぐ何か遭ったと察して
 探り始めるわよ・・」
『そうかしら・・・彼、こういうことには鈍そうだけど・・・』
「それは貴方が国光を知らないだけ・・・経歴が違うわ」

『そんなの関係ない!!』
そう言い彼女はちゃんの頬に思いっきり叩いた。

「「(ちゃん)!!」」

叩かれたと同時に眼鏡が外れた。

『口答えしないで!!これ以上やられたい訳?』
「さっきも見てたけど、暴力で済まそうってこと?最低ね・・・」
『う・五月蝿い!!』
そういいちゃんの眼鏡を踏みつけた。


「眼鏡・・・割ったの?」
『そうよ・・・これ以上されなくなかったら、別れることね・・・』
そう言い、彼女は屋上を去っていった。
残りのメンバーも彼女の後を追い、去っていく。



、大丈夫か?」
私とちゃんが、つかさずちゃんのもとに駆け寄る。
「大丈夫・・・コレくらい・・・それより、お腹は?」
「平気・・・もう治まったから・・・」
自分のことより、私の心配してくれてる・・・
「よかった・・・最近、付き合いが悪いって思ってたけど、こういうことだったのね・・・」
が低くそう呟くと、
「ゴメンね。ちゃん・・・黙ってて・・・」
申し訳ないように、謝った。
「謝ることは無い・・・言いがかりつけてるのはあっちなんだから」
とそう言ってくれた。


そう話している間にも、昼休みは終ってしまい、3人で授業をサボることにした。
その時間、さっきあったこと、2年前の話、彼女たちの話で持ちっきりだった。
でもちゃん曰く、2年前の後のことは知らなく『契約』のことも知らなかったらしい。


6限目も終わり、私たちは屋上から降りた。
眼鏡のないちゃんは、ふらついて歩いてて危なっかしかった。
時々、ちゃんと一緒に支えたり・・・通常3・4分で着く所を6分くらいかけて歩いた。
ちゃんを教室まで送り届け、教室に戻った。

戻った途端・・・
さん!!」
河村君が駆け寄ってきた。
「か・河村君・・・」
「ひのきちゃんから、調子が悪いから保健室にいるって聞いて・・・大丈夫かい?」
言葉から優しさが溢れてて、それに浸ってしまいそう・・・
「うん、心配かけてゴメン・・・もう、大丈夫だから」
そういい河村君をよけて、自分の席に座った。


『河村君と仲良くしないでよ・・・』
後ろに座っている萩野さんは、昼間とはちょっと怯んだ感じに私に言う。
やっぱりちゃんに見られてことで、どうやら状況が変わってきたみたい。
だけど・・・・今度はちゃんまで巻き込んでしまったことに、頭を悩ませていたのであった。

あとがき。
ああ、何処までシリアス続くんだろう・・・(自分で書いてながら・・・)
とうとう3人ですよ・・・オリキャラが多いな・・・書いてて・・・
タカさんの優しさ・・・浸りた〜い。彼なら優しく抱擁してくれる!!柔らかい微笑でvv
次はタカさんsideになりますね・・・次もお楽しみあれ。

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著者:瀬川音符

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