クリスマスライブ1日前・・・・
ダブルデート(クリスマスライブ 横道編)
明日はさん主なクリスマスライブ。
私も出れる・・・もちろん、弦一郎君も!!
でも、クリスマスイブ・・・多分、ライブで忙しくなりそうだし・・・
「弦一郎君・・・明日暇?」
ライブ会場から地元まで戻り、家まで送ってもらっている途中に話し掛けた。
「明日か・・・まぁ、部活はないしな・・・」
「じゃあ、ちょっと早いクリスマスデート・・・・しよ?」
ちょっと控えめに問いかけると、いつもの表情で考える弦一郎君。
やっぱりダメなのかな・・・・?
「ゴメン、やっぱりダメよね・・・」
そう言い、下に俯いた。
「まだ何も言ってないだろう・・・いいぞ・・・デートに付き合っても」
思いがけない言葉に、思わず顔を上げ上目遣いで弦一郎君を見た。
「ホッ、ホント?」
「俺はウソなど言わん!!」
ぶっきら棒な言葉に、嬉しくなり弦一郎君の腕に絡みついた。
「ありがとう」
こうして、ちょっと早いクリスマスデートが始まった。
朝早く、いつもより少しおめかしをして・・・弦一郎君との待ち合わせ場所に急いだ。
「おはよ、弦一郎君」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ、おはよう」
いつもと違うぎこちない挨拶・・・
「弦一郎君??」
「・・・・・・・・・・なんでもない///ところで、何処に行くんだ?」
「え〜っとね・・・お台場!!一度行ってみたかったの〜」
「そうか・・・行くぞ」
弦一郎君はさきさきと歩いていった。
「あっ、待って・・・」
電車を何個か乗り継ぎ、お台場に着いた。
降りるとそこはクリスマス一色。
そして、祝日もあって人だかり・・・・・
「凄い人だね・・・」
「ああ・・・はぐれるなよ」
「うん」
何処歩いても人、人、人・・・・・・
さすがに酔ってしまいそう・・・・
「おい、大丈夫か・・・」
「なんとか・・・ってあれ?さん??」
人との合間にさんを見つけた。
「人違いじゃないのか?」
「そんなこと・・・・ないよ!!手塚君も居る」
指を指すと、弦一郎君もその先を見ると、「確かに・・・」と答える。
弦一郎君にすがりながら、2人の後ろを追う。
近くで見て、はっきりと認知したところで、話し掛けた。
「さん!!手塚君!!」
私の声に、2人は同時に振り向く。
「さん・・・」
「真田か・・・」
話を聞けば、2人もちょっと早いクリスマスデートだと言う。
お台場にあまり詳しくない、私たちは・・・2人に頼み込み急遽、ダブルデートすることになった。
クリスマス色に彩られたショップは活気が上がり、周りは私たちのようにカップルはたくさん居た。
そして何より、手塚君とさんが羨ましいよどのカップルぶり。
それに比べて・・・弦一郎君はさっきからちっとも私を見てくれない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ねぇ、さん。ちょっと付き合って」
いきなり声かけられ・・・
「えっ?」
反論を待たずと、腕を引張られてしまった。
「国光、真田君のほうお願いね」
「ああ・・・」
「さ〜〜〜ん!!」
そんな2人に、唖然とした顔の弦一郎君。
助けてくれないの・・・・・・?
少し人ごみから離れた場所に着いた私たち・・・
「ねぇ、さっきからずっとさんたち、見てたけど・・・喧嘩でもした?」
「そっ、そんなことない・・・・喧嘩なんて・・・ただ・・・」
「ただ?」
「朝から・・・・全然目を合わせてくれないの・・・・」
さんはなにやら考えながら、携帯を操作して行く。
やがて、返事が帰ってきたとともに・・・
「今から、クリスマスプレゼント・・・買いに行かない?」
「あっ、うん・・・」
私たちはまた、あの人ごみの中に入っていった。
その頃・・・・
「お前は素直じゃないんだな・・・」
「お前などに言われたくない!!・・・ところで何処に行く?」
人ごみを掻き分けるように進んで行く手塚に問いかける。
「俺とから、お前たちにプレゼントだ・・・着いて来い」
その言葉に、真田もしぶしぶと着いていった。
「良いのあって良かったね」
「これで喜んでくれるのかな・・・?」
「大丈夫・・・ってそろそろいかなきゃ!!」
「どっ、どこに・・・?」
「着いてくれば分かるわ」
また私たちも、人ごみを掻き分けながら前に進んでいった。
時は夕方・・・お台場はもうすぐイルミネーションで輝きだす時間となっていた。
さんに着いて行くと、そこは大観覧車前・・・・
「さん・・・コレ・・・」
「いいから・・・」
手を握られ、前に進む私たちに弦一郎君と手塚君の姿があった。
「弦一郎君・・・」
「・・・」
逢った途端、ギクシャクしちゃうなんて・・・
「国光、チケットは?」
「用意したぞ・・・そろそろ時間じゃないのか?」
「そうね・・・」
ギクシャクしている私たちの背中をいきなり押された。
「えっ!?」
「手塚!!!!」
気づけば・・・私たち2人は観覧車のゴンドラに押し込まれた。
ドアは閉められ、さんは私たちに手を振っていた。
ゴンドラの中は・・・・沈黙が流れていた。
「全くあの2人は・・・」
弦一郎君が、外を見ながら呟く。
「・・・・・・・・・・・・・・・・2人にも考えがあったから・・・こうしたんじゃないのかな」
「・・・」
私の言葉に、やっと顔を見てくれた。
「やっと目を合わせてくれた・・・今日の弦一郎君、ずっと見てくれてなかった・・・」
「すっ、すまん・・・それはだな///」
私はこのとき、めったに観れないものを目撃してしまった。
あの弦一郎君が顔を赤く染めて・・・俯いてるのを・・・
「げっ、弦一郎君?」
「その・・・・今日のは・・・・いつにもまして・・・キッ、キレイだった為に///」
褒め言葉に私まで真っ赤に顔を染めてしまった。
「ありがとう//弦一郎君」
私はそういい、弦一郎君に微笑んだ。
それとともに、緊張の糸がプチッと切れ・・・お互いに微笑みあった。
途端に、ゴンドラは真っ暗になり観覧車は真上で止まってしまった。
「なっなに??」
「何事だ!?」
2人でパニックになっていると、したが明るくなる。
よくよく見ると、お台場の街がイルミネーションで彩られて行く。
「キレイww」
「ああ、そうだな・・・」
「弦一郎君・・・コレ、ちょっと早いけど・・・」
私はさっき選んだプレゼントを渡した。
「すまない・・・俺は・・・」
「いいの!!私があげたかっただけだから・・・」
「だが・・・」
「いいったらいいの!!」
言い切った瞬間・・・弦一郎君から額にキスが落とされた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・//////////
「今はコレで我慢してくれ・・・」
そういい、また私と視線を逸らした。
でも、朝みたいに嫌な感じはしない・・・だって気づけば初めてキスされたのも同然だから・・・
ゴンドラの中が明るくなり、観覧車が動き出す。
降りるまでの十数分・・・何も会話しなかったけど・・・一緒に居れるだけでも嬉しかった。
「旨く行ったみたいね・・・」
「ああ・・・」
次の日、ライブ当日に昨日のことお礼を言った私たちに、
さんはにこやかに微笑み、手塚君はいつも通りの顔をしていた。
はぁ、やっとお届けできた40000HITキリリク・・・
かよママしゃま、こんなんで良かったら受け取ってくだしゃ〜〜〜い!!
お持ち帰りできるようにしましたんで・・・
さてさて、クリスマスライブ1日前の話を・・・書かせてもらいました。
ダブルデートが主な内容ですが・・・手塚カップル、2人のキューピッドにww
でも、我サイトの話じゃ・・・シリアスになるんですよね(笑)
このドリームに関するご意見ご感想等をBbsにて受け付けています。
気軽に書き込んでいってくださいね。よろしくお願いします。
著者:瀬川音符
Dream Topへ戻る
Giftからいらした方はウィンドウを閉じて下さい。