11月末・・・・・
婚約だ!!
寒い風が吹く、11月末。
「〜〜〜〜〜っ」
【ガバッ】
いつもとおなじみ、菊丸がに後ろから抱きつい来た。
「もう、英二!!って怒る気力もない・・・」
「ほえ??、なんかあったの?」
「何もないって・・・」
「あっ、そーそ!!父さんたちが28日の俺の誕生日、の家族も来てくれだってさ」
「そーなんだ〜〜。解った」
菊丸は話すことだけ話して、から去っていった。
「英二・・・行ったね・・・よし」
は教室に戻り、作業に取り掛かる。
「え〜っと・・・あれ??あ・・・・・・・・・・・・」
席から立ち上がり、は急いで4組に移動した。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜><;」
大声で呼ばれ、振り向く。
「どうしたの?ちゃん・・・」
「これ、どうしたらいいの??」
は作業していたものをに見せる。
「あ〜、これは・・・・・」
は手早く修正し始める。
「おお〜!!戻ったww」
「はい、お終い」
「ありがと〜〜〜〜」
「でも、もう少しだね・・・・刺繍」
「うん。ホントには感謝してます」
そして、次の日・・・・・
「出来た・・・・・・・・」
部活内にやっとリストバンドに刺繍をし終わった。
「へぇ〜、菊丸君の誕生日プレゼントはリストバンドなんだ〜」()
後ろから覗くようにが話し掛けてきた。
「わっ!!・・・・」
「だけじゃないよ・・・・」()
「が刺繍したんだ・・・・リストバンドに・・・・」()
「・・・・・・・・」
そして・・・・・28日の朝。
「んでも、久々だよな〜。隣のエージが16なんてよ」(洋平)
「そうそう!!まだこんなにちっこかったのにな!!」(浩平)
「お兄ちゃんズ・・・・;;」
幸い菊丸の誕生日は日曜日のため、ファンは前の日に菊丸にプレゼントを押し渡していた。
家族5人で、隣の菊丸宅に足を入れる。
と即座に・・・・・・
【タタタタタタタタタタタタ/ガバッ】
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ」
ホント、毎度のおなじみの抱きつき菊丸。
「うわっ!!!!」
だが・・・・・・
【バリッ】
「おっと、英二!!そこまでだ!!」(洋平)
「カワイイ妹に抱きつこうとするとはいい度胸だな・・・」(浩平)
兄ズが菊丸をからはがした。
「いいじゃ〜ん。は俺の彼女にゃんだも〜ん。洋兄、浩兄」
はがされて不貞腐れる菊丸。
「あ〜あ、またやったのね・・・アンタ主役なのに・・・」(菊姉1)
「ってか進歩ないってーの。ちゃん、考え直したら・・・」(菊姉2)
「いや〜・・・・;;」
「おい、そこまでにして置けよ・・・今日は英二が主役なんだし・・・」(菊兄1)
「まっ、ちゃんなら俺のお嫁にしても良いんだけどね」(菊兄2)
「だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜め〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!は俺の!!!!
、上イコ!!」
菊丸は強引にの腕を掴み、2階へとあがっていった。
そんな姿に、兄ズ&姉ズはクスクスと笑っていた。
「兄ちゃんたち、酷いにゃ〜」
部屋に入り、ムスッと不貞腐れる菊丸。
「英二・・・あれ、冗談なんだから・・・」
「んでも〜、は俺の彼女なの!!いくら冗談でもいやにゃもんはイヤ!!」
「もう・・・・・」
は呆れて何もいえないまま、菊丸の後ろから抱きついた。
「ほえ??」
「せっかくの誕生日なのに・・・ずっとそうしてるの??」
「・・・・」
「せっかくさ、お姉ちゃんたちが祝ってくれるんだよ・・・英二がそうじゃ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゴメン・・・・・そーだよね〜、今日は俺が主役だもんね!!」
そういい、くるりと振り返りを抱き締める。
「んでも〜、ちょっと充電ww」
「えっ??」
その瞬間、菊丸の唇との唇が軽く重なった。
「えっ、英二!!!」
「へへっ、充電完了!!下行こうニャ!!」
そういい、菊丸はの手を握り部屋を出た。
2家族の中、菊丸の誕生日を盛大に祝った。
とそのとき・・・・・
【ピンポーン】
「はいは〜〜〜〜い」
菊姉1が玄関にいき、扉を開けると・・・・
「あっ、大石君!!ちょっとまってね。エーーーーージーーーー!!大石君よ!!!」
玄関先から大声で菊丸を呼ぶ。
「ん?どしたの??」
「ほら、お前に誕生日プレゼントをもってきたんだ」
「うっほーいwwサンキュー、大石!!」
大石からプレゼントを受け取る菊丸に…
「菊丸先輩。それ、私たちも入ってますから」
大石の後ろからヒョコッと顔を出してきた。
「さんだ〜。にゃに、デート??」
「そんなところですww」
「本当は、学校で渡そうとしたんだけどな・・・お前、ファンに押しつぶされてただろ。
だから皆で話し合って、俺たちが代表で持ってきたんだ」
「そだったんだ・・・・明日、皆にお礼言っとく」
「英二、そろそろ戻ってこいって・・・」
いくら待っても菊丸が戻ってこないことを心配して、が玄関にやってきた。
「やぁ、さん」
「こんにちは」
「大石君、さん・・・こんにちは。英二、叔父さんたちからの伝言。
大石君たちもいっしょにどうかって・・・」
「いいんじゃない?おいでよ、大石!さん!」
「でもな・・・・」
「俺と大石のなかじゃん!!大歓迎だって!!もち、さんも」
「ありがとう…英二」
「ありがとうございます、菊丸先輩」
そして大石&も菊丸の誕生日を一緒に祝った。
「それで、英二はこれからもちゃんといるんだよな〜〜」
お酒ですっかり酔っている菊丸父。
「ま〜ね〜〜」
「さっきも話したけど〜〜〜、正式に婚約するか!!英二とちゃん!!」
こっ、婚約!?
その言葉に大石は思いっきり噴いてしまう。
「いいの〜〜〜?父さん!?叔父さん!?」
「もっちろん・・・英二くんなら、息子同然だし・・・」
こっちもすっかり酔っている父。
「ちょっ!!お母さん、いいの!?」
は母親に問いかけるが・・・
「いいのいいの〜〜〜。英二くんなら〜〜」
「そうそう!!こっちもちゃんは大歓迎よ〜〜〜」
と両母親はのほほ〜んと了承する。
「英二とちゃんが婚約とな・・・めでたいの〜〜」
「そうですね〜〜、ひ孫の顔がみれますね。お爺さん」
菊爺さん、婆さんもノリノリ。
そして・・・・・
「ちゃんが妹になるww」(菊姉2)
「私、大賛成!!」(菊姉1)
「俺・・・ちょっとな・・・まっ、兄弟には変わりないからいいか」(菊兄2)
「先越されちまったな・・・」(浩平)
「英二〜、大事にしないと容赦しねーぞ!!」(洋平)
「そうだそうだ!!俺たちより先に結婚するかもしれないんだしな」(菊兄1)
「秀ちゃん・・・なんか凄いことになったね・・・」()
「ああ・・・・英二が婚約・・・」(大石)
「これってあり??」()
「ありだにゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!わ〜い、と婚約だ〜〜!!」
そういい、また抱きつく菊丸。
「んじゃ、はおっれの〜〜〜」
菊丸は立ち上がり、をいきなり抱き上げ和室から出た。
「ちょっ!!!!英二!!!!」
菊丸の部屋に戻った途端、
「もう、英二!!降ろして!!」
が足をジタバタと動かしだした。
「ゴメン・・・」
を降ろすと、後ろから抱き締めてきた。
「英二??」
「俺さ・・・めっちゃ嬉しいよ。これからもず〜〜っとと一緒だって・・・」
そう言い、腕の力が増す。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私も・・・・・・・・嬉しいよ。英二、ちょっと離して」
菊丸は腕の力を緩めた。
「はい、コレ・・・・まだ渡してなかったし・・・・」
はリストバンドの入った包みを渡した。
「これって・・・・・」
「いつもテディばっかじゃ・・・・ねっ・・・英二、その色好きでしょ」
「うわ〜〜〜・・・・ってあれ?刺繍・・・・」
「変だけど・・・・笑わないでよ・・・」
「笑ったりしないよ〜〜。嬉しい・・・・」
「英二・・・誕生日、おめでとう。それとね・・・・・・」
「にゃ??」
「婚約・・・・いやじゃないからね・・・・」
そういい、は菊丸の唇に軽くキスを送った。
その瞬間、菊丸は強く抱き締めを離さず、深く口づけした。
「秀ちゃん・・・・また凄いの見ちゃったね・・・・」
「ああ・・・・俺たち、退散するか・・・」
その劇的な瞬間をみてしまった大石カップルは顔を赤く染めたまま、
菊丸家を去っていったのであった。
あとがき。
あははっwwとうとう婚約話書いちゃったww
なんせ、設定上菊丸家とヒロイン家の両親たちあっさり認めてたことをすっかりと・・・
忘れてた・・・;;ということで家族勢ぞろいで菊ちゃんを祝いました。
こんな菊ちゃんバースデーですんまそん・・・;
Happy Birthday!! Eiji Kikumaru
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著者:瀬川音符
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