今年で16回目の誕生日・・・・
伝えたい、この想い
「ねぇ〜、今年はどーすんの?」
この話はテニス部部室から始まった。
「そうだね・・・タカさんに・・・・何あげようか?」
菊丸と不二は河村の誕生日プレゼントのことで話していた。
「どうしたんだ、英二?」
大石も話しに入ってきた。
そして乾、手塚、橘も・・・・・・・
「河村にか・・・」
「そういえば、俺たちも世話になったからな・・・」
「タカさんのほしいものか・・・・」
乾はノートをパラパラとめくり始める。
そんなこんなで、放課後・・・・・
彼らは部活を終えても話を止めなかった。
「えっ、河村くんの誕生日?」()
「うん。今度の18日なんだ・・・」(不二)
「で〜〜〜、何あげようかって迷ってたんだ〜〜」(菊丸)
「ふ〜ん・・・」()
その頃の河村は・・・・・・・
「へい、らっしゃい!!」
活気よく、店の仕事をこなしていた。
だが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
文化祭と演劇部発表から、ずっとのことで頭がいっぱいだった。
「さん・・・・」
河村が初めて恋心を持ったのは、中学1年の春だった。
朝の朝礼で、いつも舞台袖で校歌を奏でていたに恋心を抱いた。
たまにテニス部にも着ていた彼女・・・
「あれ、せっ、さん・・・」
「河村くん、こんにちは」
「こんにちは・・・手塚なら呼ぼうか?」
「ありがとう」
たったこの会話だけでも河村は嬉しさに溢れていた。
でも、2年に上がり河村はの気持ちと、手塚の気持ちに気づき諦めたのだった。
そして今・・・・・
「隆、もうあがって良いぞ」
「うん・・・・お疲れ様でした・・・」
自分の部屋に戻り・・・・
「俺・・・・・」
次の日・・・・
「河村くんの誕生日・・・」
河村の誕生日のことをたちから聞いたはなにか、考え始めた。
「ちゃん?」
「なんか悩みでもあるん??」
とが声掛けるが、
「ううん、そんな事ないから・・・・」
はなんでもないと答えた。
実は・・・・
彼女も河村のことが好きになりかけていた。
あの虐めの後、河村に保健室に連れて行ってもらった。そのときから・・・・
文化祭でステージに立ったとき・・・
丁度自分のセリフを言い終わったとき、目線を下に向ける仕草を演じた。
そのとき、偶然にも河村と目が合ってしまった。
あっ・・・・・・・・・・・・・・・・/////////
なんとか終演し、はトイレに駆け込んだ。
「どうしよう・・・」
その日、は1人で学校を出て街に出た。
ふらふら歩いていると、誰かにぶつかった。
「っわ!!」
「キャっ!!ごめんなさい・・・」
はとっさに、謝った。
「いや、俺も・・・ってさん」
「河村くん・・・」
「今、帰りかい?」
「うん・・・///」
それから2人とも言葉が出ない・・・・
「そっ、それじゃ・・・俺、仕事あるから・・・」
「頑張って・・・・」
「ありがとう・・・」
河村が去ろうとしたとき、「あっ、あの!!」と河村を呼び止めた。
「なんだい?」
「今度の木曜日・・・お誕生日だって聞いたの・・・ちゃんたちから・・・」
の言葉に河村の頬が赤く染まる。
「うん・・・」
「河村君、忙しいかもしれないけど・・・・あの//////放課後・・・少し残ってくれませんか///!?」
は思い切った言葉を河村にぶつけた。
「えっ//////////あっ、え〜っと・・・・返事、明日でいい?」
「うん・・・ゴメンね、引き止めて・・・」
「いいよ。それじゃ////////」
河村はの前から去っていった。
店まで全速力で走る河村。
顔はにっこりと微笑んでながらも、頬を赤く染めている。
「いいこと、聞いちゃったね・・・」(不二)
「そだねww」()
なんと、偶然にも2人の話を聞いていた不二と。
そして・・・・・・
「今の・・・河村くん??」()
「見たいだな・・・・」(手塚)
走り去る河村を手塚とが見ていたのだった。
そして・・・・11/18
河村は店主に休みを貰ったとに告げ、放課後に会う約束をした。
そして、手塚達には劣らないが河村ファンたちが彼に誕生日プレゼントを持ってきた。
「あははっ・・・ありがとう・・・」
河村は苦笑いしながらも、プレゼントを受け取っていた。
時間は過ぎ、放課後がやってきた。(早っ!!)
「タカさん、お誕生日おめでとう」
不二が代表で、河村にプレゼントを渡した。
「ありがとう、皆…」
「んでね〜、タカさんに聞きたいことあんだ〜〜」
「なんだい?英二・・・」
菊丸は問いかけられても、ニシシ〜と笑っているだけ。
そんな彼に河村は疑問を持ち始める。
「河村・・・・お前、このあとと逢うらしいな・・・・」
乾の言葉に河村の顔は一気に真っ赤に染まる。
「えっ///////なんで・・・・それを・・・・」
「この前、お前が走っているところを見た。それと・・・」
「僕とが話を聞いちゃったんだよ。ゴメンね、タカさん」
手塚と不二の言葉に、河村はなにもいえなくなった。
「あっはは・・・・・・・」
「で、タカさんに伝言もあるんだ」
苦笑いする河村に大石が話す。
「伝言?」
「5時に屋上で待ってます・・・とね・・・さんから」
「なぁ、ホンマに聞くで!!はタカさんが好きなんやね?」()
一方、彼女たちもと話していた。
「うっ、うん//////」
「じゃあ、後は告白だけだね!!」()
「でっ、でも・・・・・」
「大丈夫だってwwの話によると、河村君は顔赤かったんでしょ」()
「だっ、だけど・・・・」
「自身持って・・・・ちゃん」()
「そうそう!!ってかバーニングもまんざらじゃねーしな!!」(ひのき)
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あっ、もう告白場所は設置したからね。午後5時、屋上!!
もう、大石君たちが河村君に言ってるかもね」()
「えっ//////////////////////////////////」
運命の5時がやってきた。
野次馬軍団(笑)は屋上の各場所に隠れて、2人の様子を見ている。
「着てくれて・・・あっ、ありが・・・とう///」
「いいよ・・・それで、何かな?」
2人はそれから少し沈黙する。バックにはキレイな夕焼けが差し掛かる。
「さぁ、言うのよ!!ww」()
「タカさんも、しっかり」(不二)
「あのね///・・・こっ、コレ・・・・お誕生日・・・おめでとう・・・」
はきれいにラッピングされた袋を河村に差し出した。
「ありがとう////開けても・・・いいかな?」
河村にそういわれ、はコクリと頷いた。
「いい感じだニャ〜〜」(菊丸)
「このまま言っちゃえ!!」()
「にしても・・・こんなことしていいのかな・・・?」(大石)
「いいのよ!!見守ってあげなきゃ・・・早く終ってくれないとリョーマ拗ねちゃう…」()
「コレ・・・・」
袋から出てきたのは、淡い水色のハンドタオル。
「何あげて良いのか・・・解らなかったから・・・いつも使えるものにしたの・・・」
「ありがとう、嬉しいよ」
河村はに笑顔を見せる。
「よかった・・・気に入ってもらえて・・・・」
彼につられ、も笑顔を見せた。
彼女の笑顔を見た河村は一気に顔を赤く染めた。
「さんっ!!あの・・・・・俺・・・・・・」
「私・・・・・・・・」
「よっしゃ!!イケイケ!!」()
「カップルになる確率100%」(乾)
「確実だな・・・」(ひのき)
「ああ・・・・・・・・・・・・・・・」(橘)
「君が好きです!!」
「貴方が好きです!!」
なんと2人同時に、告白してしまった。
「「えっ////////////////////」」
互いの言葉に、2人とも顔が真っ赤になる。
「ホントかい・・・?」
「うん////助けてもらった時から・・・・」
の言葉に、河村は嬉しさのあまりにを抱き締めた。
「かっ、河村くん/////////////////」
「俺・・・嬉しいよ。ステージに立つさん見て・・・好きになったんだ・・・」
河村の想いを聞いたはさらに、体温をあげて行く。
「上手くいったな・・・」(手塚)
「うん・・・クチュン」()
クチュン??
「だっ、誰かいるの・・・?」
が周りを見渡しながら、問いかけた。
「もしかして・・・・・手塚達、いるの?」
河村が察したように声出すと・・・・野次馬軍団が2人の前に現われた。
「うっ、ウソ/////みっ、皆・・・・居たの//////」()
「うん・・・おめでとっww」()
「おめでとーさん。あ〜、これでロンリーはあたしとひのきになってもーた」()
「・・・きっといい人現われるって」()
「そうそう・・・」()
「データはどーだ??ってかさ〜、誰だよ?くしゃみした奴」(ひのき)
「ゴメン・・・つい・・・・;」()
「よかったね、タカさん。彼女ができて」(不二)
「これでロンリーは乾とタッチーだ」(菊丸)
「英二・・・・どうやらコレ(乾汁)が必要だな・・・なぁ、橘?」(乾)
「ああ・・・思う存分、飲ませてやろうじゃないか・・・」(橘)
「にゃ〜〜〜〜〜><;大石〜〜」
「自分で蒔いた種だろ・・・」(大石)
「自業自得だ・・・」(手塚)
「そんにゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「あははっ・・・」(河村)
「ところで・・・・・・・」
「なに?」
「寒いのか?さっきくしゃみをしたが・・・」
「うん・・・さすがに11月の中旬・・・風も冷たいし・・・」
がそういうと、手塚は暖めるようにを抱き締めた。
「くっ、国光!?」
「コレで良いだろう・・・・」
「あ〜、いいな〜〜〜〜!!あたし、リョーマのとこ行く〜〜〜」
2人を羨ましがり、はダッシュで屋上から去った。
「俺もを待たせてるから・・・・正門で待ってるよ」
大石も屋上から去っていった。
「ホント寒い・・・・」
「んなら〜」
ガバッとに菊丸が抱きついてきた。
「こーすれば暖かいよ〜〜」
「結局いつもと一緒か・・・でも、英二暖かいww」
「・・・僕達も暖まろうか?」
「うん」
不二が抱き締めようとすると、から不二に抱きついてきた。
「ビックリした?」
「ああ・・・・でも、嬉しいよ」
そういい、を抱き締める。
「あ〜あ、あっついね〜〜。この3カップル」(ひのき)
「せやな・・・お邪魔虫は退散や」()
「同感だ・・・」(橘)
「ああ・・・英二のために・・・スペシャルドリンクを用意するか・・・」(乾)
そういい、4人も屋上を去った。
「あっ・・・・・・・・・・さっ、寒くない・・・?」
3カップルを見ていて、当てつけられた河村は腕の中にいるに話し掛けた。
「うっ、うん・・・/////////////」
「俺さ・・・・・さん・・・ううん、ちゃんを大事にするからね・・・・」
河村は耳元でそう囁く。
とっさには顔を向かせると、唇が重なり合った。
「「「「「おお〜〜〜〜」」」」」
その瞬間をしっかりと見届けた3カップルは手塚以外、声を出して反応した。
こうして、1つのカップルが誕生したのであった。
おまけ・・・・
正門では・・・
「リョーマ!!」
さっそくは越前に抱きつく。
「珍しいじゃん・・・からなんて・・・」
「いいでしょ。リョーマ、暖かいww」
「おーい、〜〜!!」
「秀ちゃんww」
「待たせてゴメン。ちょっと色々あってね」
「そうなんだ・・・って他の先輩方は?」
「もうすぐ来るさ・・・」
あとがき。
瀬:はぁ、初タカさんバースデーww
河:誕生日に告白か・・・
瀬:おっ、タカさん・・・どう?こんなんで・・・
河:いままで同時って事もなかったよね・・・俺は満足。
瀬:ありがとうっ、タカさん。
というわけで、何組目?え〜っと6組目のカップル誕生でした。
お楽しみできたでしょうか?
あとは、乾に桃、海堂・・・ガンバろ
Happy Birthday!! Takashi Kawamura
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著者:瀬川音符
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