君はいっつも真っすぐ・・・・



誕生日を忘れてる男




青学中等部男女テニス部はランキング戦を終え、新レギュラー中心に活動をしていた。
今年から男女のミクスドも加え、練習に励んでいる。
結局、男子はいつもの面々(海堂・桃城・越前)を中心のレギュラー、
女子は、それから少しの力を持っている部員がレギュラーである。
だが、この5人を除いてだと全くの戦力がない。それに竜崎先生も困っていた。

「ねぇ、・・・」
「ん?」
「このメンバーで全国いけると思う?」
の問いかけにはレギュラー人を見渡す。
「そうね・・・ミクスドは私たちがいるから、どうにでもなるけど・・・・」
「やっぱ男子のダブルスだよね?」
「うん・・・あっちは個性だけ強く、負けず嫌いばっかり。
 シングルスタイプがゴロゴロしてるものね〜〜」
「ゴールデンペアに対抗できるダブルスっていうのもないし・・・」
「私たちのダブルスでやっと対抗出来た!!って竜崎先生も言ってたけど・・・」
「さすがに、男装までしてダブルスしたくないよね〜〜〜」
「いえてる・・・」


2人は休憩中、そう話していると
「おーい、!ちょっとこっちにきておくれ!!」
男子コートから竜崎先生の声が掛かった。
「「はい!!」」
2人はコートに入ると、海堂、桃城、越前が待っていた。
「なんですか?」
が問いかけると、竜崎先生が話し出した。
「実は今年、同じ地区の不動峰が人数が足りず地区予選に出られないらしいんじゃ。
 さっき大会本部から電話があって、出来れば彼らに出場してもらいたいといってきた」
「それが私たちと・・・・」
が聞くと、竜崎先生は腰に手を置き、こう言い放った。



「今年、青学は不動峰と合同で全国を目指すことにする」



その言葉に、5人は唖然とする。


「け・けどよ、バーさん・・・神尾達がOK出すのかよ?」(桃城)
「向こうの顧問とはもう了承済みじゃ」
「手が早いっすね・・・」(海堂)
「それで、オレたちにどうしてもらいたいっすか?」(越前)
「桃城と越前、それから。3人で不動峰をつれてきてほしいんじゃ」
「でも先生。私は不動峰の選手にあったことがありませんけど・・・」(
「そうですよ、去年は地区予選すら当たってないんですから・・・」(
「なら、桃城と越前だけでええ。行って来い」

こうして2人は不動峰中に向っていった。


「ねぇ、かいど〜〜〜」
「なんだ・・・」
が猫撫で声で問いかけると、横目で流すように海堂が応える。
「不動峰ってダブルス強いの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「海堂?」
「オレと桃城のペアよりコンビネーションが上だ」
「ふ〜ん・・・」




暫くすると、桃城と越前が不動峰の6人を連れ戻ってきた。
竜崎先生と不動峰の6人は色々と話し合い、合同で全国を目指すことを決めた。


「よっし、全員集合!!」
竜崎先生がコールし、部員全員を呼び寄せた。
「さっき、海堂たちにも話したが今年は不動峰とともに全国を目指すことになった。
 海堂、桃城、越前以外のレギュラーは彼らともう一度、ランキング戦を行う。
 文句は言わせないよ」
それからレギュラーの座を賭け、試合が始まった。

「ほえ〜〜、荒井たちがボロボロ・・・」
「圧倒的に不動峰が勝ちそうね・・・」
2人は彼らの強さに圧倒されていた。
試合はすぐに終わった・・・・・・荒井たちはボロボロになりレギュラー落ちとなった。


「よし!!これでレギュラーが決まった」
青学に神尾、伊武、石田、桜井、内村、森を加え新たなレギュラーが決まった。





放課後・・・
「か〜〜〜いど〜〜〜う!!」
「またお前か・・・」
「部長業終わった?」
「ああ・・・」
「どうせ海堂のことだから、特訓するんでしょ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「何も言わないってことは図星か・・・あたしで良ければ相手するよ?」
がか・・・?」
「いや〜〜?これでも女テニの副部長なんですけど〜〜〜」
「勝手にしろ・・・」
海堂はそういうと、さっさと歩き始めた。



暫く、海堂は個人トレーニングに励み、そのあと朝子とラリー、
そしてミニゲームをした。

「海堂、強いね〜〜」
「ふしゅ〜〜〜」
「あっ、そうそう・・・これ、あげる!!」
はバッグから使用前のバンダナを取り出した。
「どういう風の吹き回しだ?」
「どうって・・・海堂、今日何日だっけ?」
「5月11日・・・・あっ・・・」
「やっぱ忘れてたんだ〜〜〜。自分の誕生日くらい覚えてなよ」
「悪かったな・・・」
はい・・・・はバンダナを渡した。
「誕生日プレゼント・・・ありがたく受け取ってよね」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「まぁ、そう思いたくないんなら仲間として受け取ってくれればいいよ」
「さ・・・・」
「??」
「サンキュー・・・・」
海堂の照れた声に、は「どういたしまして」とにっこりと微笑んだ。

「帰るぞ」
「えっ?」
「・・・・・・・・・・・お・送って・・・・や・・・・る・・・・」
真っ赤な顔をしながら、海堂は立ち上がった。
「ありがと・・・」
こうして2人は夕暮れの中、自宅へと帰宅したのだった。



あとがき。
はい、『不動峰、青学高等部に現る!?』の続編って感じですね・・・海堂BDなのに・・・(汗)
ということで、不動峰の連中(言葉が悪いぞ)も登場しますので楽しみにしていて下さい。
なんだかんだといって、青学と不動峰は仲がいいと思うんですよね・・・瀬川的・・・
ということで・・・・

Happy Birthday!! Kaoru Kaido

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著者:瀬川音符

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