地区大会を征し、部活動にも活気が溢れている中・・・・・
家庭の事情
「ほれ、ちんたらしてんじゃないよ。都大会まで時間が無い。
気合入れな」
竜崎先生の声が響き渡る中、中等部テニス部は活気よく活動している。
「、いくよ」
「いつでもこい!!」
とはウォームアップがてら軽くラリーをしていた。
「調子いいみたいね」
「都大会まで時間がないんだもん。それにテンションも結構いいし」
話しながらもラリーが続く。
ラリーが続く中、は1人の女生徒に気づく。
「?」
よく見てみると・・・・・
「夕子・・・、ちょっとストップ!!」
「えっ?」
「夕子が来てるから、ちょっと抜けるね」
の打った打球を拾い、「解った」といった。
の答えを聞くと、はコートから出てフェンスにもたれていた妹の所へ行った。
「夕子、こんなところでどうしたの?」
「姉さん。さっき母さんからメールあって、今日帰れないって・・・」
「そっか・・・知らせてくれてありがと」
そういい、コートに戻ろうとすると・・・・
「姉さん、まさか忘れてないよね?」
と夕子が呼び止めた。
「なにを・・・・?」
一瞬、何のことかさっぱりで・・・・
そんなの姿に夕子はため息をついた。
「もう!!今日、姉さんが食事当番だよ!!忘れたの!!」
「あっ!!」
「練習、何時に終るの?」
「え〜っと6時過ぎ・・・」
「また夕食遅くなるんだ・・・」
「ゴメン、夕子。変わって」
は妹に頭を下げ、そう言った。
「ダ〜ッメ!!それじゃ〜ね」
「そんな〜〜〜〜〜><;」
とぼとぼとコートに戻った。
そんなにが声をかけた。
「夕子ちゃんと何かあったの?」
「いや・・・たいしたことじゃないんだけどね・・・はぁ〜〜〜〜」
「家の事?」
の問いかけに、ビクッと反応し・・・コクリと頷く。
「竜崎先生に話したら?」
「もう知ってるよ・・・あ〜あ、今日6時までだよね?」
「うん・・・途中で帰る?」
「話してくる・・・・」
そういい、竜崎先生のもとへと行った。
事情を話し、5時で抜けても良いといわれた。
「それじゃ、ミクスドの練習を始めるよ」
竜崎先生のコールとともに、海堂と桃城も2人がいるコートに入ってきた。
「なんだよ、バーさん。いつもより早いじゃねーの?」
「ちょっと事情があってね。ほれ、さっさと練習しな」
海堂&VS桃城&のミニゲームが始まった。
これはコンビネーションを高めるためのゲーム。
残りのメンバーは他のメニューをこなす。
5時になり、は先生に挨拶をするとコートを去っていった。
「おい、。、帰るのかよ・・・」
「そうよ。なにかある?」
「別にねーけどよ・・・いつもは最後までいるじゃねーか?」
「今日は仕方ないのよ。家庭の事情でね・・・」
「家庭の事情ってなんすか?」
「越前が知ることないと思うけど・・・」
「別にいいじゃないっすか・・・」
「話して何があるって言うのよ・・・・あんまり人様の事情に首突っ込まない方がいいわよ」
そういい、女テニの方に戻っていった。
「あっ、海堂!!ちょっと・・・・」
みのりは海堂を呼び寄せ、一緒にコートを出た。
「なんだ・・・・」
いつものギロリッ目でみのりに問いかける。
「あんた、と3年も同じクラスだから事情くらいは知ってるんでしょ?」
みのりのいきなりの問いかけに、海堂は悩み始める。
「まさか・・・・知らない・・・・の?」
「・・・・・・・・・・・・・・・ああ」
海堂の返事にはため息をつく。
「もう、パートナーならそれくらい知ってなさいよ!仕方ない、教えてあげる」
はの家庭事情を海堂に話した。
「多分、今日みたいなことがまたあると思うから・・・ちゃんとフォローとかしてあげてよね」
は言うこというと、さっさと女テニのコートへといってしまった。
あいつにそんな事情があるなんて知らなかった・・・・
海堂はそう思いながら、コートに戻った。
一方・・・・
「あ〜〜、2人分だから簡単で良いよね・・・」
は制服に着替え、バックを持つと駆け足で青学から去った。
そのまま、近くのスーパーに・・・・・
「よし、これでOK」
買い物を終え、急いで自宅へと戻っていったのであった。
次の日・・・・・
「海堂、おっは〜〜」
朝練10分前、部室前でと遭遇した。
「ああ」
「おはよう位行ってよね・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ふしゅ〜〜〜」
「じゃ、コートでね・・・あっ、海堂」
は海堂に「昨日は早退してゴメンね」といい、コートへと行った。
「別に謝ることじゃねーだろ・・・・」
海堂はそう呟きながら、部室に入っていったのだった。
こうして1日が始まった・・・・・・・
あとがき。
これは夢というのかな・・・・ぜっんぜん恋愛模様が・・・・(滝汗)
ということで、海堂ヒロインの妹登場。それに海堂が彼女の事情を知りました。
はぁ〜〜、いつ恋愛に移そうか・・・・悩み中です・・・
ちなみに、この話は『それぞれの戦い』の前日くらいの話です。
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著者:瀬川音符
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