3月になっても、風はまだ春には遠い・・・
大人への階段
バレンタイン当日、大石とは2人だけで中等部と高等部の狭間で昼食を取った。
毎年恒例かのように、大石はのチョコを受け取り・・・微笑むに思わずキスをしてしまった。
それは、ただ一瞬の出来事だったが2人にとっては・・・・・・・・
「参ったな・・・・に会わせる顔がない・・・」
大石はただいま、テニス部・・・
練習の順番待ちで思わず呟くと、隣に居た菊丸が問いかけてきた。
「どっしたの?大石〜」
「あっ、いや・・・・・ちょっとな・・・」
「相談のるよ?俺たちずっとペア組んできてたじゃん」
「英二・・・」
「ねっ!!」
大石は、深く深呼吸をし・・・そっと菊丸に話した。
「ほえ〜、大石やる〜」
「えっ、英二!!」
「クスッ、それでさんに会わせる顔がないってことなんだ?」
背後から不二が会話に割り込んできた。
不二だけじゃない。サイドにはノートにペンを走らせている乾もいた。
「お前たち・・・・」
「なるほどね・・・・おっれもあったよ〜。いっきなりが大人っぽくなってさ〜」
「そのとき、英二はどうしたんだ?」
「にゃんにも・・・よくよく見てたら、はだって解ったし〜、
これってさ、自然なことにゃんだろうね・・・俺たちが成長するように、達も・・・」
菊丸の言葉に、不二も乾も思わず頷いていた。
その頃・・・・・・
中等部の図書館では、が司書を務めながらため息をついていた。
「私、秀ちゃんと・・・・///」
「ねぇ、なに赤くなってんのさ・・・」
「あっ、サボり越前・・・」
「喧嘩売ってんの?」
「べっつに・・・はぁ・・・」
越前はふ〜んとを横目に見ながら、司書の仕事を始めだした。
「まっ、どうせ大石先輩なんでしょ・・・お前のため息ってさ」
「/////////えっ、越前・・・」
「まだまだだね・・・」
そんなこんなで放課後・・・・・
司書の仕事も終り、は校門を後にした。
「今日は・・・1人で・・・」
帰ろうかな?と思ってた矢先、の目の前に大石が現われた。
「秀ちゃん・・・」
「待ってた・・・一緒に帰ろう、」
そう言い、手を差し伸ばす大石にはそっと手を握った。
2人で帰る道・・・・黙ったまま、ただ歩いていた。
暫く歩き続けると、小さな公園の前にたどり着いた。
「秀ちゃん、寄ってかない?」
「だけど、遅くなるぞ?」
「いいもん・・・・それに、秀ちゃんと長く居たいから///」
「・・・・・・・・・・・・解った」
公園に入り、近くのベンチで腰を掛けた。
だけど、2人は沈黙を続ける。互いに何を話したら良いのか、解らなくなっているのだ。
だが、沈黙を破ったのは・・・・・・
「・・・」
大石だ。
名前を呼ばれ、は大石の顔を見る。
「その・・・・バレンタインのときは、ゴメンな。いきなり・・・」
「ううん・・・その、あの・・・・///」
「あの時は・・・・その・・・」
「いいの!!私、その・・・嫌じゃなかったから・・・」
「・・・・」
「嫌より・・・・嬉しいっていうのが本音だから・・・ずっと前から秀ちゃんと・・・キス・・・したかったから」
その瞬間、は大石の腕の中にすっぽりと埋まった。
「よかった・・・・その、あれでを傷つけてしまったんじゃないかって・・・思ってた。
そうじゃなかったんだな・・・あの時のは、なんだか大人の女性に見えて・・・一瞬惹かれてしまったんだ。」
「秀ちゃん・・・」
「だけど、お前はお前なんだって改めて思った。大人っぽくなってもなんだって・・・
なんだか、俺の方が子どもみたいだな」
「そんなことないよ・・・秀ちゃん、大好き」
大石は腕の中にいるを撫で、穏やかに微笑んだ。
「秀ちゃん?」
「・・・・・」
「なに?」
誕生日、おめでとう・・・
耳元で囁き、軽く春菜に口づけを交わした。
その後、は暫く耳まで真っ赤になってしまった・・・・・・
あとがき。
純粋カップルw初々しいよ・・・・一度、WEB拍手だったかな?大石ヒロインが大人っぽくなって大石が惹かれる話が読んで見たいって
書いてあったのを思い出して・・・思い切って書いてみました〜w
そういえば、ココのカップルもうすぐ1周年ですね・・・カップルになってw
次はホワイトデー・・・9組か・・・頑張りましょw
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著者:瀬川音符
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