それはバレンタインの時に放たれた言葉・・・・
「20日の日、デートしよ」
このときの僕は、いったいが何考えているのか解らずに居た。
2人の真ん中
とのデートの前日・・・いつもなら、団体で帰宅しているんだけど・・・
今日は女の子の姿はなく、むさっくるしい(をい)男6人で帰宅していた。
「それにしても達、にゃんでいにゃいの〜〜」
英二の言葉に誰もが黙秘した。
そう、この僕でさえ何故居ないのか・・・解らなかった。
「チェ〜ッ、不二なら知ってると思ってたのに〜〜」(菊丸)
「僕が全部把握できてることなんて、ないよ・・・」
「だが、女子が居ないとこうも静かとはな・・・」(乾)
「英二ですら、今日は大人しいもんな」(大石)
「そうだな・・・」(手塚)
僕たちが話していると・・・・
「おい、手塚・・・お前、首筋に赤い斑点が出来てるぞ」
いきなり橘がそう言うと、手で隠す手塚の姿に誰もが驚いた。
「手塚・・・何隠してるのさ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・関係のないことだ」
「クスッ、気になるな・・・乾、手伝って」
「ああ・・・」
乾が後ろから手塚を抑えて、僕が手を伸ばし隠しているところを見てみると・・・・
「この季節に虫ってことはないよね・・・・手塚・・・もしかして・・・」
僕が言い掛けると、何故か照れはじめる。
へぇ〜、あの手塚が・・・・
「手塚、大丈夫か?」
さすがあの顔を見た大石と、橘は問いかけてくるが・・・・
手塚はずっと黙秘している。
「ねぇ〜ねぇ〜、不二なんか解ったっしょ?」
「ああ・・・・実はね・・・」
僕は英二にこっそりと耳打ちをした。
「ええ〜〜〜〜〜〜!!それホント!?」
「ビックリでしょ・・・あの手塚だよ・・・」
「うんうん!!ぜ〜〜ったい俺たちのほうが先だと思ってたのにね〜」
「そういう英二はまだでしょ・・・」
「にゃはは〜〜〜」
そんな話をしている頃・・・・・・・・・・・・・
「皆ゴメンね。付き合ってもらって」()
「いいよ、気にしなくても・・・」()
「でも、良いプレゼント見つかって良かったじゃない」()
「せやせや。コレで不二も喜ぶやろうって」()
「ですよね〜〜。でもどうして20日なんですか?」()
「な〜〜〜いっしょww」
そんなこんなで、20日当日を迎えた。
約束はお昼の1時。僕がの家に迎えに行くことになってる。
それより・・・・
今僕の手には1つの物。ずいぶん前に英二と興味本位で手にしたもの。
前日の手塚にどうやら当てつけられたみたいだ・・・僕は・・・
といって、経験は全くない。そりゃ、僕も男だからやりかたくらいは・・・
仕方ない・・・ここは・・・・・・
「あっ、いきなりでゴメン・・・聞きたいことがあるんだ・・・手塚」
手塚とこんな話をする日がくるとは、思わなかったよ・・・・
でも、前日と同じように手塚の声は・・・・ホント面白いよ・・・
「ありがとう、手塚」
『いや・・・・不二、お前まさか・・・』
「手塚、察しの通りだよ・・・もしかしたら明日学校休んだりするかも」
電話を切った頃には丁度、迎えに行く時間になっていた。
【ピンポーン】
お向かいにある、の家のインターフォンを鳴らすとすぐさまが出てきた。
「迎えに来たよ、」
「周助君vvじゃ、イコイコ」
「ああ・・・・それより今日は叔父さんたち居ないんだね?」
「うん。2人とも仕事で明日の夜まで帰ってこないの」
「そう・・・」
今日はつくづく運がいいな・・・・
僕たちは街に繰り出し、あっちこっちと歩いていた。
いつも歩いている道なのに、以外に知らないところとかも多い。
暫くウィンドウショッピングを楽しむと、近くの喫茶店に入った。
「ねぇ、・・・・」
「なに、周助君?」
僕はどうして今日を指定してきたのか・・・問いかけてみた。
「それはね・・・・・」
の放った言葉に、僕は嬉しくてただ呆然としてしまった。
「20日は・・・あたしと周助君の誕生日の真ん中なんだよ・・・・
今年、29日はないから・・・この日にと一緒に祝おうと思って・・・・イヤ・・・だった?」
「そんな事ないよ・・・ありがとう、」
「エヘヘ・・・それでね、昨日一緒に帰れなかったのは・・・コレを渡そうと思って」
は小さなラッピング包みを僕に差し出してきた。
「開けてもいいかな?」
「うん」
僕はリボンを解き、器用にラッピングを剥がすと・・・・小さな鉢のサボテンが顔を出した。
「サボテン・・・・・・」
「一番最初にあげたサボテン、そろそろ限界でしょ・・・だから・・・」
「嬉しいよ。この子も大事に育てるからね」
周りは暗くなり、街頭が灯る。
そろそろ・・・・に打ち明けないといけない・・・・こんな僕見たら、拒んじゃうかな?
「・・・・・・・くん・・・周助君ってば〜〜!!」
あっ・・・・・・・・・・
「ゴメン、・・・ボーっとしていたよ」
「珍しいね・・・周助君がボーっとなんて・・・そろそろ帰ろう」
先に歩き出すの手を・・・・・・僕は思わず掴んだ。
「しゅっ、周助君・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「なに?」
僕はそのまま自分に引き寄せ、キツク抱きしめた。
「今日は・・・・帰したくない・・・・」
そして、暫し沈黙が流れた。
「しゅっ・・・・・////」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゴメン、いきなり・・・
でもね・・・・僕も男だよ。もし、イヤなら・・・・」
「イヤってことはない!!」
「・・・・でも、君に酷いことをしてしまうかもしれないんだよ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・周助君だから・・・・」
僕はその一言で、の手を引き繁華街の中にある1つのホテルに入っていった。
あとがき?
あははっww今年は29日はありませんからね〜〜〜。真ん中バースデー・・ネタ的に古い?かな〜とも思いますが・・・
とうとう、真っ暗なお部屋第2弾に行きますよ・・・人気絶頂の魔王(笑)不二さま。
今回、読んでてお分かりかと思いますが・・・不二視点のお話です。
もちろん・・・真っ暗なお部屋でも・・・・wwもちろん、読みたくない人はすぐお帰りくださいね。
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著者:瀬川音符
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