ただ、平凡な日に起こった話。




不動峰、青学高等部に現る!?





彼らは、ゴク普通に学校生活を送っていたその日・・・・
放課後・・・・
彼らはテニス部、彼女達はそれぞれの部活に励んでいた。
ただ1人、ひのきだけは何も部活には入らずのほほ〜んと学校を出ようとしていた。

「ん?なんだ?」
校門前に黒いジャージをきった団体が固まっていた。
「あれって・・・」
ひのきがかけよりると、
「よっ、神尾じゃねーか!!」
そういい、ドカッと彼に突進したのだった。
飛ばされた神尾は頭を押えながら、顔を上げると・・・・・・

「ひのきさん!!ひさしぶりっす」
そう言い、立ち上がりお辞儀をする。
「ひっさしぶり!!なんだよ、伊武に石田・・・あとその他!!
 こんなことで何してんだよ?」
ひのきに『あとその他』と言われた3人は、凹んだ。
「今日は、ちょっと橘さんに逢いに着たんです・・・というより俺たちはさ・・・」
伊武はここに来た理由を述べながら、ぼやき始める。
「ほやくなよ・・・ひのきさん、橘さんはコートっすか?」
「ああ。案内してやる!!」


7人がコートに行くと、ちょうどランキング戦が行われていた。
「おっ、今日からランキング戦があるって菊丸言ってたな〜〜」
「それより、橘さんどこだろう・・・」
不動峰の6人は、コートを見渡し始める。
「いねーな・・・目立つ格好の先輩に・・・手塚、不二・・・・おっ、データがいた!!」
ひのきは乾を見つけ、あの巨体にタックルした。
「のあっ!!」
「よっ!!データ男!!」
・・・ひのきのほうだな・・・もう少しましな挨拶をしてくれ」
「ワリイ・・橘、どこだよ?」
「橘?ああ・・・今、試合中だよ。そこのコート」
乾が指差す場所に橘がレギュラー相手に試合をしていた。

『ゲームアンドマッチ、橘。6−3』

「おっ、終わったみたいだな。お〜〜〜〜い、キモ大仏!!」
ひのきが試合終わりの橘に大声で呼んだ。
その声に気づき、橘はツカツカとラケットを持ったまま・・・・・・
コートを出ると、物凄い音が響き渡った。




ゴツッ!!



「お前は、少しは進歩したらどうだ・・・」
「いって〜〜〜〜〜!!いいじゃんかよ〜・・・>3<」
「ところで、何のようだ?」
「客だぞ!!しかも・・・黒い軍団」
ひのきが指差すと、橘は神尾達の所へ駆けて行った。
「おや、不動峰の奴らじゃないか・・・」
「ああ。橘に用があったんだと」
橘の後姿を見ながら、乾とひのきは言葉を流すように見送った。



「お前たち・・・どうしたんだ!?」
「「「「「橘さ〜〜〜ん!!」」」」」
神尾達は橘に駆け寄る。
「お久しぶりです・・・・」
「久しぶりだな・・・ところで今は部活の時間だろう・・・全員揃ってどうしたんだ?」
橘の問いかけに、6人は口ごもった。
「どうしたんだ、何か言ってくれ。神尾!!」
神尾は意を決し、今日ここにきた分けを話し出した。
「実は・・・・・・



++++++回想++++++

新学期になって、1年生が大勢仮入部してきたまでは良かった。

「よーし、ランニングだ!!」
神尾を先頭にグラウンドを走るのだが・・・・・神尾のスピードに誰もついて行けず・・・・


「それじゃ、素振りやるよ・・・言っておくけどフォア100、バック100だから・・・」
伊武の指導にもぼやきが入っていて、それを恐れる部員も出て・・・・

それとなく今のレギュラー相手に試合したけど、誰もが初心者らしく・・・・
本入部前にして、あれだけいた新入生たちがあっという間にいなくなったのだった・・・・

++++++回想終了++++++


 っということなんです。今年からミクスドも入って杏ちゃんあわせても7人。
 俺たち、完璧に人数足りなくて今年の全国制覇が・・・顧問ももう呆れ果ててしまって・・・
 どうしたら・・・・」
神尾の回想つき解説により、橘はう〜んと悩み始めた。
「大体、アキラが張り切りすぎてリズムに乗るぜ〜〜とか叫んじゃってさ・・・
 あれじゃ、誰だってひくよ・・・」
「深司こそ、ぼやいてばっかりだったじゃねーか!!」
「やめんか!!大会本部には知らせたのか?」
神尾を伊武が口喧嘩すると、あっという間に橘が叱り、話を元に戻した。
「顧問が言うには、人数が揃わなければ地区大会も・・・・」
「そうか・・・・」
7人が暗くなっていると、いつものメンバーが揃ってきた。


「にゃ〜に暗い顔してんの?」(菊丸)
「それに神尾君たち・・・今は部活の時間じゃないのかい?」(不二)
「なにかあったのか?」(大石)
橘は事情を話すと、彼らも深刻な顔をし始めた。

「これはどうすることも出来ないな・・・」(乾)
「そうだな・・・」(手塚)
そんな話をしているうちに、彼女達もやってきた。
そしてまた大勢で悩み始める。その頃・・・・・・・


「桃先輩、神尾さんたちいないっすね・・・」
レギュラージャージを着たまま、越前と桃城はストテニ場にいた。
「おっかしいな・・・不動峰にいないからここだと思ったのによ〜〜」
「どこ行ったんすかね?」
「さぁな〜・・・あと思い当たる場所は・・・・」
「橘さんのとこっすね・・・」
「行ってみるか・・・高等部」
2人は自転車に乗り、高等部へと目指した。



「そう・・・そんな事が・・・」(
「人数揃わなきゃ・・・か・・・」(
「中等部は団体戦だもんね〜〜〜」(
「人数足らないんなら、どこかの学校と合同ってならへんの?」(
「う〜ん・・・どうなんだろう・・・」(
そう話していると・・・・・

「やっと見つけたぜ!!不動峰!!」
桃城が6人を見つけ、駆け寄りながら大声を上げる。
「桃城・・・」
「越前君・・・」
「どこいたんすか・・・探したっすよ・・・」
「リョーマ、神尾君たち探してたってどういうことなの?」
は越前にそう問いかけると・・・・・
「オレにも解んないけど、おばさんが神尾さんたちを連れて来いって・・・」
めんどくさそうに応えた。
「兎に角、行こうぜ!!」
「あ・ああ・・・それじゃ、橘さん・・・」
「頑張れよ」
こうして中学生団体は中等部に向っていた。



「竜崎先生が呼び出すなんて・・・」(
「先生のことだ・・・このことを知ってのことだろう・・・」(手塚)
「そうだな・・・」(橘)
「まっ、いいにしよ悪いにしよどうにかなるんじゃねーのか?」(ひのき)
「確かにそうかもね・・・」(不二)
「にゃんだか面白くにゃりそうだね」(菊丸)
「青学と不動峰が合同って・・・・」(
「死角なし!!って感じ・・・」(
「なんて言ったって全国区が何人いるんやら・・・」(
「そんなに強いん?さっきの」(
「ああ。不動峰は去年、俺たち同様全国で活躍したから」(大石)
「青学は俺たちが抜けて、戦力ががた落ちだ。先生にしてはいい機会だと思ったんだろう。
 合同になる確率90%」(乾)




そのあと下校時間に不動峰の6人は橘に報告した。


青学と一緒に全国を目指します



あとがき。
かいちゃいました。アンケートとりましたからね〜〜。なんと52票もの回答があり、とても嬉しく思います。
さて、何でこうなったかとお話しなければなりませんね。実はアンケートでは『全国を気に新入部員が大勢入る』に24票。
それに近い票で『誰も入らず、青学と全国を目指す』に22票も入っていました。
この回答をベースにコラボレーション(なのかな?)してこの話をつくりました。
でも結局は橘さ〜んって行ってましたけど・・・(滝汗)

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著者:瀬川音符

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