あの日から、人生が変わってしもうたかと思った。




青い顔と契約という言葉





同じ外部から入学したが、虐めにあったのを見て助けようとしたら、
あたしまで巻き込まれてしまった。
最近じゃ、まともにらとおれる時間が少なくなってしもうた。
どうやらの方は監視がいるみたいで、タカさんと話せなくなってるらしい。
あたしの場合、乾とクラス委員やっとるから話すな!!といわれてもしゃーないねん。
仕事やもん。
2回目の呼び出しには、人数も増えていてどうやら乾、大石、不二、菊丸、そして手塚ファンまで集合してた。
そして今日が3回目や・・・



『ねぇ、あたしたちの話ちゃんと解ってるのよね?』
『もしかして解っててそんなことしてるの?』


「だから誰もそないなこと言ってへんやろ?変な言いがかりは止めて」
変な言いがかりつけられ、もう飽きてしもうた。

さん・・・いくら四天王と一緒だからって馴れ馴れしくしないで』
『そうよ。手塚君たちだって貴方と一緒だと困ってるのよ』


「そんな事・・・・」



『そろそろ四天王たちからも離れてもらおうかしら・・・』
らから離れ!!と言われ、さすがに頭にきた。

「そないなこと、あんたらには関係ない!!」

『でも四天王といるってことは手塚君たちに近づくってことと同じなのよ・・・』
あんたらの言っていることは正論や。けど・・・・

「それはちゃんたちが彼女だから・・・だから私たちは何も・・・」

『口答えしないでくれる?』
そう言い、の腹に拳が当たる。
深いところを衝かれ、蹲ってしもうた。

「あんたら、結局暴力かいな」
暴力に移してしまう、そんな事は許されへん!!
『私たちに誓えばいいのよ・・・『2度と手塚君たちに近づきません』ってね・・・
 そうしたら暴力なんてしないわよ・・・』

そういい今度はあたしの顔を叩いた。


あたしらの姿を見笑っている彼女たちの後ろからドアが開いたんや。



バンッ!!



ドアの音に、全員が視線が向けられる。

「貴方達・・・何をやってるの?」
さん・・・』
現われたのはや。の顔を真っ青にする女生徒が半分。
後半分は、ちゃんを睨みつけた。
『あんたには関係ないことよ。帰ってくれる?』
「そうも行かないわ・・・そこに蹲ってる2人は私の友人なの。返してもらえるかしら?」
1人の女生徒は思いっきりを威嚇した。
その後ろで、真っ青な顔をした彼女達がなにやら話していたんや。

『どうしよう。さんにばれちゃったよ・・・』
『2年前の契約、破ることは出来ないもんね・・・』
『それに・・・今じゃ生徒会役員だし・・チクられたら停学ものだよ・・・』
『さ・逆らえない・・・』

ついでにあたしらにも聞こえてたことは、あっちは知らんのかいな?

その話を聞いた彼女は・・・
『ちょっと・・・なにコイツみたいなのにビビッてるわけ?冗談じゃないわ・・・
 萩野。あんたも何か言ったら?』

彼女は河村ファンと名乗った萩野に問いかけるが、彼女も青い顔をしていた。
『で・でも・・・・』
『さっきの勢いはどうしたのよ!!』
『だって・・・・四天王には・・・・』



彼女達が騒いでいる隙に、がきた。
ちゃん。大丈夫?」
「あたしは頬を叩かれただけやから、大丈夫やけど・・・」
ちゃん。痛む?」
の手で押えているお腹に手を置くと、ビクッと反応してしまう。
「動かせへんね・・・」
「うん・・・、あとでこのこと話してよ」
「わーった・・・」

『もういい!!あたし1人でもやるから!!』
そう言いきり、あたしらをギロリと睨みつけた。
『四天王だろうが、Princessだろうが関係ないわ・・・・あんたみたいなの・・・・』
「何が言いたいの?」
がいつもより1トーン低く問いかけると、彼女は鼻で笑いこういった。
『あたしはね、あんた見たいなのが手塚君たちといるのが気に食わないの。
 別れてくれない?』

その言葉に、ため息をついたんや。
『な・何よ!!あたしをバカにしてんの!?』
ため息にカッと着たのか、怒鳴り始める。
「そんな事無いわ・・・ただね・・・」
『何よ・・・?』
「またか・・・って思っただけ・・・それより貴方、外部から来た生徒ね?」
『そうよ、それが何よ?』
「別に・・・確かめたかっただけ・・・それと言っておくけど、国光と別れるなんてさらさら無いから」
がそういうと、彼女はまだ認めないという顔をする。
『あたしは認めない・・そんな事・・・絶対別れるまで纏わりついてやる』
「まるでストーカーね・・・もし別れたとしても、国光はすぐ何か遭ったと察して
 探り始めるわよ・・」
『そうかしら・・・彼、こういうことには鈍そうだけど・・・』
「それは貴方が国光を知らないだけ・・・経歴が違うわ」

『そんなの関係ない!!』
そう言い彼女はの頬に思いっきり叩いた。

「「(ちゃん)!!」」

叩かれたと同時に眼鏡が飛んでいった。

『口答えしないで!!これ以上やられたい訳?』
「さっきも見てたけど、暴力で済まそうってこと?最低ね・・・」
『う・五月蝿い!!』
そういいの眼鏡を豪快に踏みつけたんや。


「眼鏡・・・割ったの?」
『そうよ・・・これ以上されなくなかったら、別れることね・・・』
そう言い、彼女は屋上を去っていってもうた。
残りのメンバーも彼女の後を追い、去ってく。



、大丈夫か?」
あたしとが、つかさずのもとに駆け寄った。
「大丈夫・・・コレくらい・・・それより、お腹は?」
「平気・・・もう治まったから・・・」
「よかった・・・最近、付き合いが悪いって思ってたけど、こういうことだったのね・・・」
が低くそう呟くと、
「ゴメンね。ちゃん・・・黙ってて・・・」
申し訳ないように、が謝った。
「謝ることは無い・・・言いがかりつけてるのはあっちなんだから」
とそう言ってくれたんや。


そう話している間にも、昼休みは終って、3人で授業をサボった。
その時間、さっきあったこと、2年前の話、彼女たちの話で持ちっきり。
でも曰く、2年前の後のことは知らんって言い、『契約』のことも知らなかったらしい。


6限目も終わり、あたしらは屋上から降りた。
眼鏡のないは、ふらついて歩いてて危なっかしかった。
時々、と一緒に支えたり・・・通常3・4分で着く所を6分くらいかけて歩いたん。
を教室まで送り届け、教室に戻った。


戻ると、でかい巨体が待ち構えていた。
「やぁ、・・・体はもう大丈夫みたいだな・・・」
「なに、心配してくれたん?」
「同じクラス委員だからな・・・どうだ、回復に乾特製・・・・・」
そういい、水筒を持ち出して、あたしに差し出した。
「その乾汁やっけ?一体何入ってん?変な色してるんやけど・・・」
「食べ物だ・・・ちゃんと味見もしている・・・」
そういい、あたしの目の前に『さぁ飲め』といわんばかりの匂いが・・・

「い・いらへん!!よけー悪うなりそうや!!」
そう言って自分の席に戻った。

せやけど・・・・あんなんにようFCなんて着いたもんや・・・
まだ信じられへん・・・・

あとがき。
シリアスは書きにくいです。ハッピーが一番!!
ということで、手塚、河村夢とともにお送りしました。
って・・・最後のコレは・・・まぁ、乾さんなりに心配して差し出してるんだよね・・・きっと・・・
とは言うものの、はやり乾汁はヤバイでしょ・・・(汗)
これからもっとシリアスになっていきますが、楽しみにしていて下さい。

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著者:瀬川音符

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