家で話題が起こった、もう1つの話。





アイドルはお好き!?





「そういう英二だって、去年いいことがあったじゃない?」
不二の話が終わり、今度は菊丸に話しがやってきた。
「去年・・・・ああ!!チョコレーツvv」
菊丸がハートマークを飛ばしながら、声をあげた。

「「チョコレーツ!!」」
その言葉にが怒りを覚えたかのように声を高らかとあげた。
ちょっと待て!!は解る。何故が・・・・・


。何故お前が怒るんだ?は解るが・・」
手塚の言葉にハッと我に返り、「なんでもない」と返事をした。
この話はまた今度・・・・・


はい、戻れ!!

「ちょっと、英二・・・チョコレーツってあのチョコレーツ?」
が黒いオーラを抱えたように、菊丸に問い詰める。
「そ・そだよ・・・ほら、俺チョコレーツにはがきとか出してたじゃん。
 あれが当たって、俺んちにきたんだよ」
「ふ〜ん・・・」
は呼ぶつもりだったんだよ。でも全国コンクールがあるって
 その日、いなかったじゃん・・・・」
は去年の夏休みを思い出した。
そういえば、全国コーラスコンクールの予選がちょうどその日だったんだっけ。

「それで・・・・」
「もう、まだ怒ってんの!!この話にはかなり凄いんだからね」
そう言い、今度は菊丸が話を始めた。


去年のあの日、チョコレーツが家に来るってわかって、俺は
家族で出かける海に腹痛といって行かなかった。
それはもちろん、あのチョコレーツを1人占めするためだ。

まず、チョコレーツを迎えるために特製のチョコケーキを作って、
リビングを思いっきりデコレーションもした。
あと2時間で来るってワクワクしてると、家のチャイムが鳴った。
俺が開けてみると・・・・・

「大石がスイカ持ってきたんだよね・・・・」
「ああ。あの時はかなり貰ったからね。あれから食べてくれたかい?」
「うん・・・・」

そのあと大石がリビングに入ると、やっぱり吃驚したんだろうね。
ダンボールごとスイカを落としちゃうんだから・・・・

なんとか大石を帰そうとすると、今度は不二と乾が着たんだ。
不二は補修プリント、乾はその付き添い。
これならすぐ追い返せるって思ったのに、大石が顔出して2人が家に入ったんだよ。
やっぱり2人もあの現状には吃驚してたよにゃ〜。

「それもそうだよ。いきなり『Welcome』なんて会ったら・・・」
「最初は1人で寂しいと思ったんだが・・・何故あのときに言わないと今思うよ」
「にゃはは・・・・」

それから3人は俺が1人で寂しいと思って、気を使ってトランプでゲームしたんだけど・・・
あと1時間でチョコレーツが来るってことで頭がいっぱいだった。
ゲームの途中で大石が何かに気づいたんだよね?

「ああ。庭の方から音がしたからね。そうしたら・・・・

『待て待て待て・・・・みーッつけた』
って海堂が草壁から顔を出してきたんだよな。どうしたんだって聞いたら・・・」
「何でもないっすよ・・・」
そう言い、なんやら海堂は思い出しながら顔を薄っすらと赤く染める。


それから海堂まで来て、俺はどうやって追い出すかってずっと考えてた。
今度はばば抜きをやって、俺負けちゃってさ・・・・
乾がやたら変な色の煙?をあげた汁を水筒からコポコポと出してきた。

「い・乾?」
「こんなこともあろうかと、乾汁の試作品を持ってきたんだ」
って俺に差し出したんだけど、もちろん断った。
「安心しろ。今回は一番美味しく出来ている」
って言いながら、飲むと・・・・・・・・
真っ青な顔して、トイレに駆け込んでいったんだよね〜〜〜。


「あはは・・・・!!めちゃ受ける!!乾、最高やわ」
・・・あまり笑わないでくれ・・・・」
菊丸の話に思わずは爆笑する。


そんで乾が出た後で、大石がチョコレーツのために作ったケーキを見つけたんだ。
「そうだったのか〜」
「ほえ、なにが?」
俺が問いかけると、キッチンにあるケーキを指差して「あれだよ、あれ」って言ったんだ。
「何も隠すことないだろ?」
そう言われて、「ばれちゃった?」って聞くと、大石はふっふ〜んとした顔を見せた。


暫くすると桃とオチビまでやってきたんだよね。
まさか大石があのケーキを桃のために作ったって勘違いするなんて思わなかったよ・・・・

そんで、あのケーキは皆の胃の中に・・・・
もう、どうしてこんなときに集まるんだよ!?仕舞いにはタカさんまで・・・・・


結局4時前になって、皆にカミングアウトすると大いに笑われた。

「4時からって・・・・もう過ぎてるっスよ」
オチビがテレビつけるとちょうど番組が始まっていた。

『『『『きっく丸さ〜ん』』』』
チョコレーツが呼ぶと・・・・・・
「はーい」
って乾が出たんだよ!!
『菊丸英二さんですよね〜?』
って問いかけられると・・・・「はい、私が菊丸英二です」って答えちゃったんだよ!!



「え〜〜〜!!」(
「マジ・・・」(
「乾先輩が出ちゃったんですか・・・・」(
「それからそれからどうなったんだよ?」(ひのき)

俺が駆けつけると、乾がボーっと突っ立ってた。
「おい、乾・・・チョコレーツは?」
玄関を覗くとさっきまでいたチョコレーツの姿が無かった。
「ああ」
って俺のほうを振り向くと、乾の顔には4つのキスマークが・・・・
俺、それみてショック受けた・・・・
「よく解らんが、さっき別嬪な女の子4人がテレビカメラと一緒に来た。
 ああ、サインも貰った」
といって俺にサインを見せ付けた。
それに俺は耐えられず、その場に崩れたのだった。


その後、テレビ局に問い合わせて事情を話し、チョコレーツが戻ってきてくれた。
結局オレら8人とチョコレーツの4人で写真を撮ったりして、楽しんだ。


「ほい、これでお終い。ねっ、が怒る所なんてどっこもないっしょ?」
「ウン・・・まぁ、英二1人ってわけじゃなかったしね・・・」


「でも、乾君が出ちゃうなんて・・・」(
「しかもいまどき『別嬪』は無いんじゃ・・・」(
「ですよね・・・」(



「ところで・・・・」
みんなが話しに笑っていると・・・・手塚が問いかけてきた。
その言葉に皆は絶句したのは、言うまでもない。



「チョコレーツとはなんだ?」



こうしてまたいろんな話をして、家を後にしたのであった。

あとがき。
アニプリ『菊丸の夏休み』からこんな話を作っちゃいました。なんて言ったってここは高校生。
過去話になっちゃいました。
瀬川はBS&CSでしか見れないので、約2週遅れです・・・
僕的に、乾さんはかなり笑わせていただきいました。あと薫ちゃん・・・
あと自分で書いてながら、手塚・・・そこで天然ボケが・・・・
もう、笑いが止まりません。どうしよう・・・・

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著者:瀬川音符

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