ほんま、2人でおると楽しいな。
ハニー
俺、忍足侑士とはこの氷帝に入ってずっと同じクラスや。
気いつけば、同じように委員やったり隣の席やったり・・・
つまりは腐れ縁や。
そして、俺らがはなしだすと・・・・・
「ねぇねぇ、侑士〜〜」
ほら、来よった。
「なんや?」
「侑士のめがね、ほんとにレンズないの?」
またこれかいな・・・
「せやで・・・まだ信じられへんの?」
「だって・・・だったら覗いてみていい?」
「ちょい待ち!そないなことなら掛けて見い」
「えっ!!いいの?」
「ええで」
俺は眼鏡を外し、に渡した。
「侑士、見えてる?」
は眼鏡を掛けず、俺に問いかける。
「しっかり見えてるで」
俺がそういうとは眼鏡を掛け、「お〜〜〜」と言う。
「ほんとにレンズ、ない・・・フレームだけだ〜」
「言ったやろ。ほな、返して」
俺がそう言い、に手を差し出すと、
「いやvv」
と言い切る。
「、返してや」
「いや!侑士、そのままでいれば?」
「なんでやねん・・・いい加減返してや・・・」
「やっだよ〜ん」
は再度眼鏡を掛け、教室から逃亡しよった。
「またかいな・・・・」
俺もしぶしぶをおって教室を出た。
俺が出る際、クラスの連中はクスクスと笑ってた・・・
皆、俺らのこと『夫婦漫才』と思ってるんやろな・・・
は俺のものを取ってはどこかに逃亡してまう。
でもな、の居場所なんて俺には朝飯前やで。
逃亡場所なんてすぐ解るで!!
俺はの逃亡場所に移動してる時に岳人に遭遇した。
「お〜〜い、侑士〜〜」
「岳人かいな・・と逢わへんかった?」
「さっきすれ違ったぜ!なんだよ、まためがね取られたのか?」
「まぁそないなとこや・・・やっぱこっちに行ったんやな」
「にしてもよ〜〜、ホント仲いいよな〜〜。侑士と!」
「せやな・・・気いついたらずっと一緒やったし・・・部活意外は」
「まっ、頑張れよ!!」
「おおきに!」
俺は1つのドアを開けた。
ドアの先には青い空に白い雲。の逃亡場所は多くて屋上。
「〜〜、どこや?ここにいることは知ってんで!!」
いつもはこう呼んだら、「ここだよ〜ん」って言いながら、顔出すんやけど・・・
反応ない・・・
おかしいと思い、俺は屋上をぐるりと見回してみると、2つの寝息が聞こえてきたんや。
寝息に耳を澄ませながら、もとに行ってみるととジローが寄り添って昼寝してた・・・
「なんや、ここで昼寝かいな・・・」
ため息を1つつくと予鈴が構内を響かせた。
「あかん、5限目が始まってまう・・・、ジロー!起きい!!」
声掛けても、まったく起きる気ない見たいや・・・
あかん、あかん!!起こして授業でな・・・
「ゆうし〜〜〜〜」
「ん?」
俺を呼ぶ声に、振り向くとが寝言を言っていた。
の姿に、俺は微笑んで
「仕方ないな・・・サボリ決定やね」
俺は2人が目覚めるまで、屋上におることにした。
時間は過ぎ・・・・・
キーンコーンカーンコーン
結局、6限目もサボったことを知った跡部らが屋上にやってきた。
「おい、おめーら・・・いつまで寝てんだ?」
おめーら?俺は・・・
気いつくと俺も2人同様、居眠りしてた。
「ふあ〜〜〜、おはよ〜〜。あとべ〜〜」
「おはようさん・・・そんなきつい顔せんといてーな」
「ああ〜ん!?お前、人のこといえた義理か?」
もう跡部には敵わなへん・・・
「あっれ〜〜、なに氷帝テニス部レギュラーが揃ってんの?」
「やっと起きたんかい・・・眼鏡、返してや!」
「うん」
そう言い、は眼鏡を俺に返してくれた。
俺は眼鏡を掛け、一息ついた。
「そーいえば〜、と侑ちゃんって仲いいよね〜〜」
ジローが寝ぼけながらそう言うと、
「確かにな・・・おい、忍足。お前テニスやめてこいつと漫才したらどうだ?」
そんな酷いこといわんといてーな・・・・
俺がそう思ってたとき
「それいいね!!やる?」
とのりのりでがそう言った。
「・・・・」
俺はもうダメや・・・・と思いながら頭を抱えた。
「いつかは絶対やるもんね〜〜」
は握りこぶしを作り、力む。
「じゃあ、が突っ込み?」
の言葉にジローが問いかける。
「う〜ん・・・どっちかて言うと侑士かな・・・」
「そうなんだ〜〜〜」
「うんvv頼りにしてるよ。マイハニー」
そう言い俺に向かって投げキッスしよった。
「「ハ・ハニー??」」
さすがの跡部もの発言に吃驚したみたいや。
「ちょい待ち!!俺がハニーかいな!?」
「そうだよ、であたしがダーリン!!」
「普通、逆とちゃう?」
「いいじゃん!!」
「よくないって・・・ハニーはお前や!!」
「え〜〜〜〜!!ダーリンはダメなの?」
「あかん!!ダーリンは俺や!!」
「終わらねーな、これは・・・おい、ジロー!行くぞ」
「ふぁ〜〜〜〜い」
跡部は2人の姿に呆れ、ジローを連れて去っていった。
「ダーリン、やりたい!!」
「ダーリンは俺やって!!」
俺らのこの会話・・・・いつまで続くんやろうな・・・・・
084:ハニー お相手:忍足侑士
はい、久々のキリリクありがとうございます。今回はギャグという傾向指定もあったので楽しく書かせてもらいました。
こんな『夫婦漫才』はどないでしょうか?なんか忍足がエセ関西人に・・・って感じです(滝汗)
19500HITを見事にポキュッ(笑)と踏んでくれた水無月舞華様に捧げます。
よかったらお持ち帰り下さい。
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著者:瀬川音符
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