設定:青学3年、同じクラス。彼女
今回はある人物を追ってみようと思う・・・・・・・・・・・・・・・
スパイ
私は青春学園というちょっと恥ずかしい名前の学校、しかも中等部に通っている。
いっちょまえに学校生活を送り、不思議にも彼氏もいます。
その彼というのが・・・・・・・・・・・
「やぁ、今日も何か探ってるのか?」
メガネを逆光させながら、184cmの長身。しかも変な汁を作ってしまう
我が彼氏、乾貞治。
「貞治・・・別に良いでしょ?日課みたいなものだし・・・」
「ああ。が校内を歩き回っている確率は100だからな・・・」
そしてマル秘と書かれたノートを1冊、どこから仕入れてくるのか知らないけど、
『データ!!』と言いながら、すらすらと書き込んでいく。
どうしてこんなのを好きになってしまったのか・・・・人選間違えたんじゃないかとも思ってしまう・・・
実は・・・・・・・・
2年の秋に東京に出て、この青学に転校してきたときだった。
最初はクラスに馴染めず、1人でいることが多かった。
そんなとき、たまたま同じクラスで隣の席に座っていた貞治に親切にしてもらって・・・・・
それから何となく良い雰囲気になって・・・不二たちに推されながら告ってみたら・・・
あっけなく貞治はOKして・・・・今に至る。
「それじゃ、俺は行くよ。ミステリ好きなのもいいが程ほどにな」
貞治はあたしの頭をポンッと撫でると、荷物を持ってどこかに行ってしまった。
最近・・・・いや、ずいぶん前から思っていたんだけど・・・・
あたし、貞治の素顔ってまだ見たことが無いことに気づいた。
「貞治の素顔・・・見てみたいな・・・・」
そう呟くと・・・・・・・
「今回のターゲットは貞治に決定!!絶対素顔見てやるんだから!!」
それから貞治の密着調査を開始した。
「まずは一番力入れてるテニス部からよね・・・・」
あたしはウキウキしながら、テニス部に脚を運んだ。
コートにつくと・・・さっそくテニス部は練習を始めていた。
「誰から行こうかな・・・」
フェンス越しにレギュラーを物色していると・・・・・
ガバッ!!
いきなり、後ろから抱きつかれた。推測する限り・・・・・
「あっれ〜〜、ちゃん。こんなところでにゃにしてんの?」
猫語の交じった言葉。
「菊ちゃん・・・いつもの!!」
あたしがそういうと、「ああ〜〜」と彼も納得する。
「相変わらず、調査してるんだね。んで、ここのいるってことは今度のターゲット
は誰だい?」
菊ちゃんが納得笑顔を出したその瞬間、黒微笑が特徴の不二がやってきた。
だけど、あんなのに負けないのがあたしなんだよね・・・・
「不二、誰だと思う?あっ、ちなみにアンタと菊ちゃんは例外だから」
そう言い、にっこりと黒ずんだ微笑を返した。
あたしの微笑みに、抱きついていた菊ちゃんはつかさずあたしから離れた。
「そうだな・・・」
不二はう〜んと悩み始める。
「手塚はないよね・・・?」
「まぁ・・・そうだね・・・」
「それじゃ越前かな?」
不二は微笑みながら、答えるが・・・・・あたしはフッと鼻で笑った。
「残念だったね、不二。は・ず・れww」
「それじゃあ〜、不二とか?」
「・・・・・・・・・・・・・・それもないって・・・・」
「タカさんや大石もなさそうだし・・・もしかして乾?」
「あたりwwねぇ、2人は乾の素顔見たことある?」
あたしの質問に、2人は顔を見合わせ・・・・・・
「「ない」」
とすんなり答えられた。
「そっか・・・残念・・・2人なら見てると思ってたのにな〜〜〜」
ため息つくと、不二が不思議そうに問いかけてきた。
「ちゃん。君、乾の彼女なのに見てないのかい?」
い、痛い所を・・・・・
あたしは何も言わず、コクリと頷いた。
それから2人はある言葉を残して、あたしから去っていった。
"海堂なら知ってるかもね・・・
"なんせダブルス組んでるにゃかだもんね〜〜〜
あたしは海堂を探し始める。
ガ・・・・目の前に現われたのは・・・・
「チーッス、先輩」
「また調査っすか?」
桃城と越前の2人組。
「桃城、越前・・・そうだ!!」
あたしは海堂の居場所を2人に聞きだした。が・・・・・・・・・・・・・
「あんなマムシに用なんであるんすか?」
「桃城・・・・」
「今度のターゲットは海堂先輩ね・・・カワイソ」
「越前・・・・あんた達・・・・・・」
2人の発言に、さすがに切れそうになると・・・・
「ふしゅ〜〜〜〜〜」
と真後ろから特徴ある息遣いが聞こえた。
「海堂、見っけ!!ちょっとおいで!!」
「んな!!なんすか!?」
海堂が何言おうが、あたしは腕を引張り裏庭に連れて行った。
「あーあ、行っちゃった・・・」
「マムシ、生きて帰ってこいよ」
そんなあたし達の姿を越前と桃城は合掌していた。
「なんだ、あいつ・・・海堂がターゲットだったのか・・・」
「「乾先輩!!」」
「そろそろあいつの暴走を止めるか・・・」
その頃・・・・
あたしは早速海堂に聞き込みを始めた。
だが・・・・・・・・・・・・・・・
「いくらダブルス組んだからって、見れるものじゃねーっすよ」
「なんだ・・・つまんないの!!くそっ、3−6コンビにやられた」
「俺、行っても良いっすか?」
「あっ、ゴメン。いいよ、行っても」
「んじゃ」
海堂はあたしに会釈すると、走り去っていった。
「もう、自分でやるしかないね・・・うん!!」
自分に言い聞かせ、もう一度テニス部に行こうと方向を変えると、
ウドの大木が目の前に現われた。
「なにをやるのか気になるな・・・・」
「さっ、貞治・・・」
そう、目の前に現われたウドの大木は貞治だった。
「今回は海堂がターゲットじゃなかったのかい?」
「なんで、海堂が?」
「さっき腕引張って行ってたじゃないか?」
ああ〜と納得し、
「残念でした〜〜。海堂はしっかりと調査済み〜」
とニカッと笑った。
「そうか・・・結局誰だ?」
「そんなに教えてほしい?」
「ああ・・・・」
「じゃあ、目線合わせて」
あたしがそういうと、貞治は少し屈み目線を合わせた。
「これで良いのか?」
「十分・・・動かないでよ・・・」
そっとメガネに手をかけた。
よし!!取れる!!
勢いよく、貞治のメガネを取った。
「これが目的だったんだな」
メガネの取れた貞治は、にこっと微笑んだ。
「バレテタ?」
「俺のデータは嘘を言わないのは知っているよな?」
「はぁ〜・・・負けました」
「それじゃ、これは俺の勝利ってことで・・・・」
貞治は屈んだまま、あたしを抱き締め始めた。
「さっ、貞治・・・」
「誰も居ないぞ・・・いやとでも良いそうだな・・・」
「もう!!」
そのまま貞治にやられるままに時間は過ぎていったのであった。
078:スパイ お相手:乾貞治
ああ、久々やね・・・・ホンマ・・・100のお題すっかり手をつけてなかった(苦笑)
ということで、33333HITを見事Getした朴利様からのリク、乾ギャグ夢でした。
これ・・・なんかギャグ?かな・・・とも思ってます。
このドリームを朴利様に捧げます。こんなものでよかったら貰って下さい。
リクエストありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
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気軽に書き込んでいってください。よろしくお願いします。
著者:瀬川音符
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