設 定:青学3年、彼女
テーマ:ほのぼの、お昼寝
夢から覚めても
―side ―
3月に入り、私たちは中等部を卒業した。
私は高等部に、国光はアメリカに留学。
それぞれ進路がわかれ、もう少しの時間が経つと離れ離れになってしまう。
少しの時間でもいいから国光の側にいたいと思い、思い切って遊びに行った。
幸い、おばさんたちはいない。
私たち2人きり。
「ゴメンね、急に来て・・・」
私は上目遣いをしながら、国光にそう言った。
「いや・・・俺もに会いたかったからな・・・」
国光はあの無表情から繰り出されない表情で、優しく微笑む。
いつもなら国光の部屋に直行だけど、今日は母屋の縁側で日向ぼっこをした。
「う〜ん、暖か〜い」
「そうだな・・・今日はいい天気だ」
緑茶を飲みながら、くつろいだ。
会話は少ないけど、この時間が私は大好き。
zzzzzZZZZZZZZZ・・・・・・・・・・・・・
なにやら隣から寝息が聞こえ、見てみると国光がお茶碗を持ったまま寝ていた。
「国光・・・・」
私はとっさに国光が持っているお茶碗を取った。
この行動で起きてしまうかと思ったけど、かなり熟睡していた。
「このままじゃ風邪、引いちゃうね・・・」
私は母屋に入り、押入れから1枚の毛布を取り出し縁側に戻った。
ふわっと毛布をかけ、
「おやすみ、国光」
そう耳元に私は囁いた。
それにしても、この暖かさなら眠くなっても当然ね・・・
欠伸をしながら、そう思った。
そして次第に、目が閉じていった。
―side 手塚―
俺はいつの間にか寝てしまっていたのか・・・
重いまぶたをゆっくり開け、周りを見るとが俺にもたれかかるように眠っていた。
「・・・・」
気づけば、手に持っていた茶碗がなくなっており、俺に毛布が掛かっていた。
おそらくだろう・・・
そう思い、1つため息をついた。
俺は一度、の体勢と整え毛布を2人で掛かるようにした。
「これなら風邪を引かないだろう・・・」
そう呟くと、それと同時には俺に倒れこんできた。
とっさに俺はを支え、胸の方にもたれかかるようにした。
「あと数日したら・・・・」
こういう風に過ごせない・・・
俺はアメリカ、は日本。
確かに日本に残ってもいいと思ったが、世界で通用するプレイヤーになりたい
という気持ちが、こんな進路を出してしまった。
「ん・・・・・」
目覚めたのか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・国光・・・」
寝言か・・・
俺はの寝顔を見ながら、頭を撫でた。
なぜか顔が綻ぶ・・・・
それにしても今日は本当に暖かいな・・・
次第に目が閉じていく。
「夢から覚めても、このままでいたいものだな・・・・」
そう呟き、眠りに入った。
「それは、私も一緒だよ。国光・・・」
031:夢から覚めても お相手:手塚国光
いや〜〜、こんなほのぼの久しぶりや。手塚の顔が綻ぶところ、見てみたいわ>▽<
12345HITを踏んでくれた飛花様にこのドリームを捧げます。どうでしょう?テーマまで考えてくれてありがとうございました。
気に入ってくれるといいけど・・・(汗)
もしよかったらつれて帰ってください。リクエストありがとうございました。
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著者:瀬川音符
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